（中央）水曜上映会（令和7年5月）のお知らせ

上映作品「英雄の証明」(127分、音声:ペルシア語、字幕:日本語)

英雄から詐欺(ペテン)師へメディアに翻弄されるヒューマンサスペンス

舞台はイランの古都シラーズ。主人公の元看板職人ラヒムは借金を返さなかった罪で服役中。ある日、彼の婚約者が17枚の金貨を拾う。拾った金貨を元手にして訴訟を取り下げてもらおうとするが示談交渉は失敗する。結局、ラヒムは罪の意識に苛まれ、金貨を落し主に返すことにする。拾った金貨を落とし主に返す善行はメディアに報じられ大反響を呼ぶ。しかし、ある噂がSNSで広まるとラヒムの状況は一変する。そして名誉を挽回するためについた嘘により、大事件へと発展していく。監督のアスガー・ファルハディは2011年「別離」で第61回ベルリン国際映画祭の最高賞である金熊賞を受賞し、銀熊賞の男優賞と女優賞も受賞。また同作品は第69回ゴールデングローブ賞の外国語映画賞も受賞。第84回アカデミー賞では外国語映画賞にノミネートされ、イラン映画として史上初のオスカー獲得を果たした。