
プロフィール
生年月日 | 明治25年8月11日(1892年) |
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没年 | 昭和37年9月2日(1962年) |
職業等 | 小説家 |
出身 | 神奈川県生まれ |
ゆかりの地 |
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経歴
本名・英次(ひでつぐ)。横浜に生まれた。父の事業失敗により、尋常小学校高等科を卒業目前で中退し、幾つもの職業を転々とする波乱の少年期を送った。明治43年18歳のときに上京し蒔絵師の徒弟となった。また、新聞「日本」川柳欄に投稿し、「新川柳」の同人となる。大正に入り、懸賞小説が続々と当選。毎夕新聞に入社し記事だけでなく連載長編小説も手掛ける。関東大震災遭遇を機に文学に専念する決意を固め、19ものペンネームを用いて作品を発表。『鳴門秘帖』で大衆文壇の地位を確立。以後勧善懲悪のテーマに新生面を開拓し作品を書き続ける。上落合に居住した昭和4年から10年の間は、流行作家の生活に入るも家庭内での確執に悩み、作品における自らの進むべき道を模索した時期であった。この後吉川作品の集大成的意味を持ち、伝記作品に取り組む転機となった『宮本武蔵』連載が始まる。戦後の代表作『新・平家物語』『私本太平記』なども含め、長編約80編、短編約180編という膨大な小説を執筆した。
出典:新宿ゆかりの文学者