ホーム新宿区ゆかりの人物データベース

柳瀬 正夢やなせ まさむ

財団法人日本近代文学館提供(外部サイト)

プロフィール

生年月日明治33年1月12日(1900年)
没年昭和20年5月25日(1945年)
職業等画家・漫画家・詩人
出身愛媛県生まれ
ゆかりの地
  • 昭和8年~昭和9年 上落合2-602
  • 昭和9年頃~昭和16年頃 西落合1-306

経歴

 本名・正六。愛媛県松山市に生まれた。デッサン、水彩、油絵、漫画、ポスター、装丁、舞台美術などの分野で活躍。大正3年に画家をめざして上京、日本美術院研究所に学んだが、翌年父の許に呼び戻される。同年の第二回院展に『光と風の流れ』が初入選して注目を浴びると、8年には永住を覚悟して上京。翌年、大庭柯公の紹介で読売新聞社に入り、そこで時事漫画などを描いた。11年、ドイツから帰国した村山知義を知り、尾形亀之助、大浦周蔵らとともに「MAVO」(マヴォ)を結成し、前衛的な美術運動を展開した。
 やがてプロレタリア漫画家としての道を選び、「無産者新聞」「労働農民新聞」「戦旗」等に政治漫画を描き活躍した。新宿区内には昭和8年から上落合に住み、9年頃には西落合にアトリエを借りて、油絵の制作を再開した。
 昭和20年5月25日、諏訪に疎開した長女を見舞うために出発したところ、午後11時頃に新宿西口広場で空襲に遭い、焼夷弾の破片が肝臓に当たって即死、45歳であった。
出典:新宿ゆかりの文学者