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三島 由紀夫みしま ゆきお

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プロフィール

生年月日大正14年1月14日(1925年)
没年昭和45年11月25日(1970年)
職業等小説家
出身東京都生まれ
ゆかりの地
  • 大正14年~昭和8年 永住町2
  • 昭和8年~昭和12年 西信濃町16

経歴

 三島由紀夫(本名・平岡公威(きみたけ))は、永住町2(現・四谷4丁目22番地)に、農務省官僚平岡梓の長男として生まれた。昭和6年学習院初等に入学、8年に西信濃町(現・信濃町8)に転居し、12年に渋谷区大山町(現・渋谷区松濤)に移るまで、幼少時代を四谷で過ごした。母倭文重(しずえ)の回想(※『伜・三島由紀夫』平岡梓著/文芸春秋 )によれば、この頃三島は母に手を引かれて初等科に通い、四ツ谷駅前の公園でドングりを拾ったり歌を歌ったり、母と穏やかな時聞を過ごしたという。
 昭和22年、東京帝国大学を卒業、大蔵省に入省して銀行局国民貯蓄課に勤務、四ツ谷駅前の戦災に焼け残った小学校校舎(旧・四谷第三小)の仮庁舎へ通勤した。しかし翌年には退職、学生時代より行ってきた創作活動を本格的に始動、24年『仮面の告白』を発表して作家としての地位を確立した。以後、『金閣寺』『潮騒』『鏡子の家』『豊饒の海』などの小説の他、『近代能楽集』などに代表される戯曲を次々と発表した。
作品は英・仏・独語などに翻訳され、海外でも広く紹介された。また多くの作品が舞台化、映画化されている。42年、自衛隊に体験入隊、「楯の会」を結成し、45年11月25日、会員らと陸上自衛隊市ヶ谷駐屯地(現・防衛省)の東部方面総監室に入り、益田兼利総監を拘束、バルコニー前の自衛隊員らに演説後、割腹自殺した。
出典:新宿ゆかりの文学者