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平林 彪吾ひらばやし ひょうご

プロフィール

生年月日明治36年9月1日(1903年)
没年昭和14年4月28日(1939年)
職業等小説家
出身鹿児島県生まれ
ゆかりの地
  • 昭和5年頃~9年頃 落合町大字上落合791

経歴

 本名は松元実。鹿児島県に生まれる。日本大学高等工学校建築学科を卒業後、現場監督などを務め、改めて社会学科に入学し、同人誌「大学前衛」同人となり文学を志す。昭和2年、関東大震災後に復興局建築技手を拝命し、廃墟と化した銀座の区画整備を担当した。
 同年、詩と評論の雑誌「第一芸術」を発行する。6年には日本プロレタリア作家同盟に加盟し、「文学新聞」編集に従事した。「文芸」懸賞小説に「鶏飼ひのコムミユニスト」が入選。11年、武田麟太郎の「人民文庫」に加わり「肉体の罪」を発表したほか、「輸血協会」「震撼された易者」「女の危機」「血の値段」などある。生活は苦しく血を売って小説を書き続け、そのため死期を早めた。敗血症で35歳で逝去した。没後に遺作集『月のある庭』が火野葦平の好意で出版された。