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中野 重治なかの しげはる

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プロフィール

生年月日明治35年1月25日(1902年)
没年昭和54年8月24日(1979年)
職業等小説家、評論家、詩人
出身福井県生まれ
ゆかりの地
  • 昭和2年12月~昭和4年1月  淀橋町大字角筈86
  • 昭和6年2月~昭和7年5月 落合町大字上落合481
  • 昭和9年5月~昭和9年12月 永住町1(大木戸ハウス)
  • 昭和9年12月~昭和13年5月 柏木5-1130

経歴

 福井県に生まれ、金沢の四高在学中に窪川鶴次郎らを知り、短歌などを発表。東京帝国大学独文科在学中に窪川鶴次郎、掘辰雄らと同人誌「驢馬(ろば)」を創刊して詩を発表し、高く評価されるいっぽう、日本プロレタリア芸術連盟(プロ芸)に参加。昭和2年、プロ芸本部の移転にともない淀橋町角筈に住み、6年に落合町上落合に移り住んだ。この間、全日本無産者芸術連盟、日本プロレタリア文化連盟の結成に加わるとともに、日本共産党に入党。翌7年、弾圧により検挙され、2年後に転向の意思を示して出所した。永住町に一時住んだのち柏木に転居し、『村の家』などの転向小説を発表した。戦時下には『歌のわかれ』『斎藤茂吉ノオト』などを発表しながら抵抗を続け、戦後は再び日本共産党に入党。のちに共産党を除名されるが、最後まで日本の左翼運動・文学運動のなかで活動し、それまでの自身の経験をもとに代表作『むらぎも』『甲乙丙丁』などを発表した。東京女子医科大学病院にて死去。
出典:新宿ゆかりの文学者