
プロフィール
生年月日 | 明治11年7月17日(1878年) |
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没年 | 昭和33年11月12日(1958年) |
職業等 | ロシア文学研究者、翻訳家 |
出身 | 鹿児島県生まれ |
ゆかりの地 |
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経歴
本名・直隆。鹿児島奄美群島に生まれる。鹿児島正教会で受洗し、明治19年正教神学校に入学。在学中よりロシア文学研究を発表し、卒業後は正教神学校講師として心理学・論理学を講じた。38年、大阪朝日新聞の嘱託となり、ロシア関連の記事を書く。40年ロシア文学に関する評論・エッセーをまとめた『露西亜文学研究』、43年同時代のロシア文学を紹介する翻訳集『六人集』など、チェーホフ以後の新しいロシア文学を翻訳紹介し、当時の文学青年に大きな影響を与えた。内田魯庵、二葉亭四迷についでロシア文学を紹介した功績は大きい。 昭和3年トルストイ生誕百年祭に招かれてソビエト連邦を訪問し、日本にプロレタリア文学が起こると、革命後のロシア文学をつぎつぎに翻訳。戦後は故郷奄美大島の昭和28年の日本復帰運動に尽力し、歴史書『大奄美史』を編纂した。