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立野 信之たての のぶゆき

プロフィール

生年月日明治36年10月17日(1903年)
没年昭和46年10月25日(1971年)
職業等小説家、プロレタリア作家
出身千葉県生まれ
ゆかりの地
  • 昭和4年頃 落合町大字葛谷15【片岡鉄兵方】
  • 昭和10年~11年 番衆町36【青葉荘】

経歴

 千葉県に生まれる。私立関東中学中退。中学時代に短歌を学び、窪田空穂らの「国民文学」に投稿。のち、山田清三郎らと短歌同人雑誌「?野」を発行するほか、プロレタリア文学雑誌「新興文学」を創刊し、評論「階級の文学」を発表する。自身の軍隊体験をもとに執筆した「標的になった彼奴」を昭和3年「前衛」に発表し、好評を得る。日本プロレタリア作家同盟の書記長となるが、6年治安維持法違反で検挙され、転向を表明して懲役二年執行猶予五年の判決を受け、釈放される。この後、転向小説「友情」を発表。戦後はアナーキズム運動を描いた『黒い花』、大逆事件を描いた『赤と黒』など、現代史に取材した一連の作品を発表した。

出典 『日本大百科全書』『日本人名大辞典』浦西和彦編『私の酒』(中公文庫2016)佐々木久子『酒縁歳時記』(鎌倉書房1977)落合緑と自然を守る会『落合昭和地図』(2005)目白学園女子短期大学国語国文科研究室『落合文士村』(1983)