
プロフィール
生年月日 | 明治16年2月20日(1883年) |
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没年 | 昭和46年10月21日(1971年) |
職業等 | 小説家 |
出身 | 宮城県生まれ |
ゆかりの地 |
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経歴
宮城県石巻に生まれ東京麹町で育った。『城の崎にて』『小僧の神様』『暗夜行路』などで広く知られる白樺派の小説家。彼は影響を受けた人物の一人に内村鑑三を挙げており、学習院中等科在学中の17歳の頃から約7年間、角筈の鑑三宅に通い、その教えを受けた。
終の棲家渋谷常盤松に住まうまで、生涯20数回に及ぶ転居を繰り返したが、唯一の長編小説『暗夜行路』を完成させた翌年の昭和13年、奈良から高田馬場に程近い淀橋区諏訪町に移り住み、2年間あまりを過ごした。約20年ぶりの東京生活については随筆『稲村雑談』の中で、「東京の生活」と題して触れている。当時は、病を得た上に「日支事変がダラダラと何時終わるか分らぬ状態」であり、また「言論の自由はなく、何か書けば知らず知らず何所かにその不愉快が出そうで、それが一種の脅迫観念になって書くといふ事が甚(ひど)く臆病に」なったため、「色々な意味で僕には生涯での不快な時代だった」と述懐している。
出典:新宿ゆかりの文学者
終の棲家渋谷常盤松に住まうまで、生涯20数回に及ぶ転居を繰り返したが、唯一の長編小説『暗夜行路』を完成させた翌年の昭和13年、奈良から高田馬場に程近い淀橋区諏訪町に移り住み、2年間あまりを過ごした。約20年ぶりの東京生活については随筆『稲村雑談』の中で、「東京の生活」と題して触れている。当時は、病を得た上に「日支事変がダラダラと何時終わるか分らぬ状態」であり、また「言論の自由はなく、何か書けば知らず知らず何所かにその不愉快が出そうで、それが一種の脅迫観念になって書くといふ事が甚(ひど)く臆病に」なったため、「色々な意味で僕には生涯での不快な時代だった」と述懐している。