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佐藤 緑葉さとう りょくよう

財団法人日本近代文学館提供(外部サイト)

プロフィール

生年月日明治19年7月1日(1886年)
没年昭和35年9月2日(1960年)
職業等小説家、詩人、翻訳家
出身群馬県生まれ
ゆかりの地
  • 大正11年頃~14年頃 原町3-28

経歴

 本名・利吉。群馬県吾妻郡に富農の長男として生まれる。明治37年、代用教員を辞めて早稲田大学文学部英文学科に入学した。同期に若山牧水、土岐哀果、服部嘉香、北原白秋らがいた。坪内逍遥、島村抱月の講義を好んで受けた。39年、牧水、土岐善麿らと文学グループ「北斗会」を結成しする。卒業後は万朝報に入社。雑誌「詩歌」「秀才文壇」「近代思想」などに詩・散文詩を多数発表している。大正3年、詩集『塑像』を刊行。
 のち大杉栄らの「近代思想」に協力し、ラムスズス「人間屠殺所」の翻訳が反戦文学として評価される。また、6年「近代芸術」を主宰して健筆をふるい、長編『黎明』を出版して注目を浴びるものの、12年、野上豊一郎の勧めで法政大学の教職についたのを機に創作の筆を絶つ。ほかに評伝『若山牧水』など。