
プロフィール
生年月日 | 明治21年6月8日(1888年) |
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没年 | 昭和23年3月14日(1948年) |
職業等 | 詩人・歌人 |
出身 | 東京都生まれ |
ゆかりの地 |
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経歴
東京麹町生まれ。父は男爵千家尊福。複雑な家庭環境から、父に反抗して不良化したため少年期には転退学、家出事件を起こした。17歳の頃より「万朝報」「電報新聞」「新潮」などの文芸欄に投稿をはじめ、詩は河井酔茗(すいめい)、短歌は窪田空穂に、俳句は佐藤紅緑に師事した。また大正元年末、福士幸次郎、土屋昌介、佐藤惣之助らと同人誌「テラコッタ」を刊行し、この雑誌で武者小路実篤の『世間知らず』を激賞したのが契機となって実篤との交友がひらけ、更に岸田劉生、木村荘八、長与善郎、高村光太郎ら白樺系の人々との交流が深まることになる。結婚し、長男を得てから、詩作に専念するようになり、詩集『自分は見た』を刊行。庶民的な生活感情を楽天的に歌い、善意と愛情に満ちたヒューマニズムの詩精神と平明自由な口語風詩を確立した。下落合葛谷に居住していたころ、大正14年11月以降、断続的に連載していた自伝的な長編叙事詩をまとめ、詩集『昔の家』を刊行している。
出典:新宿ゆかりの文学者