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国枝 史郎くにえだ しろう

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プロフィール

生年月日明治20年10月10日(1887年)
没年昭和18年4月8日(1943年)
職業等劇作家・小説家
出身長野県生まれ
ゆかりの地
  • 明治45年頃 戸塚村大字下戸塚628(春養館)
  • 大正2年頃 早稲田町5(大清館)
  • 大正3年頃 戸塚町大字下戸塚601

経歴

 長野県諏訪郡宮川村(現・茅野市)に生まれ、早稲田大学在学中に最初の著書である戯曲集『レモンの花咲く丘へ』を自費出版、また同人誌「第三文明と劇場」を創刊した。川村花菱らの土曜劇場などに参加したが、大正3年大学を中退し関西へ移ると、同年に大阪朝日新聞社に入社し演劇担当記者となった。その後松竹座の座付作者となり、6年5月に戯曲集『黒い外套の男』を刊行したが、バセドー氏病のため故郷へ帰る。
 大正11年から15年にかけて「講談雑誌」に「蔦葛木曾棧(つたかずらきそのかけはし)」を発表、これを機に小説へと転じた 。代表作に『神秘昆虫館』『娘煙術師』『建設者』などがあり、特に『神州纐纈城(しんしゅうこうけつじょう)』は、怪奇的で神秘的な独特の作品世界が、三島由紀夫から絶賛された。新宿区内には、学生時代に居住していたが、主な活動の中心は関西であった。
出典:新宿ゆかりの文学者