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葛西 善蔵かさい ぜんぞう

青森県近代文学提供(外部サイト)

プロフィール

生年月日明治20年1月16日(1887年)
没年昭和3年7月23日(1928年)
職業等小説家
出身青森県生まれ
ゆかりの地
  • 明治41年5月 戸塚村大字下戸塚526[富士屋]
  • 明治41年9月 戸塚村大字下戸塚510[後楽館]
  • 明治42年11月 牛込津久戸前町24[石本館]
  • 明治43年9月 牛込津久戸前町24[石本館]
  • 明治43年11月 大久保村大字東大久保306
  • 明治44年5月 大久保村大字東大久保275
  • 明治44年8月 荒木町27卜4号[高野方]
  • 明治45年3月 弁天町102[稲葉館]
  • 明治45年4月 弁天町1[常盤館]
  • 大正5年9月
  • 天神町79
  • 早稲田南町45
  • 喜久井町39[信濃館]
  • 納戸町42

経歴

 葛西善蔵は、青森県中津軽郡弘前町(現・弘前市) で米仲買業をする父のもとに生まれた。ほどなく一家は没落、北海道や津軽地方を転々とする生活を送った。
 上京後、東洋大学、早稲田大学の聴講生となり、大正元年、舟木重雄、広津和郎、谷崎精二らと知り合って同人雑誌「奇蹟」を発刊した。その後『哀しき父』『悪魔』『ラスネール』などで好評を博し、7年に「早稲田文学」に発表した『子をつれて』で文壇に認められた。
 区内では明治41年から大正10年まで13箇所もの居住が確認されている。いずれも短期間であり、これは善蔵が経済的に行き詰まって一時帰郷したり、妻子を置いて単身上京をしたりということを繰り返した結果である。当時の逼迫した状況を伺わせるが、善蔵の生涯には常に貧困や家庭問題がつきまとい、それが創作にも反映して私小説的性格の強い作品を発表している。
 代表作に『椎の若葉』『蠢く者』『湖畔手記』『おせい』『不良児』などがある。
出典:新宿ゆかりの文学者