
プロフィール
生年月日 | 明治38年4月20日(1905年) |
---|---|
没年 | 昭和63年11月14日(1988年) |
職業等 | 詩人 評論家 |
出身 | 福岡県 |
ゆかりの地 |
|
経歴
秋山清は、福岡県門司市(現、北九州市門司区)で生まれた。日本大学社会学科中退後、大正13年にアナキズム系の詩雑誌『詩戦行』の創刊に携わり、後半には編集も担当するようになった。昭和5年2月になると、小野十三郎とともに上落合で弾道社を設立し、マルキシズムに対抗したアナキシズム文学運動を展開するための雑誌『弾道』を創刊した。この前年の秋に下落合に引っ越してきたが、当時この周辺は「文化村」と呼ばれていた。
昭和7年には少ページで構成された文化評論誌『解放文化』を創刊する一方、新宿紀伊國屋書店で解放文化展(世界アナキズム運動展)を開催した。その後、様々なアナキズム文学運動に加わっていたが、同10年11月のアナキスト弾圧で逮捕・検挙された。
戦後、昭和21年の春になると、金子光晴や岡本潤・小野十三郎らと詩雑誌『コスモス』を創刊し、同年5月には日本アナキスト連盟を結成した。その後も詩や評論を発表し、活発な著作活動を続け、同63年に没した。なお毎年秋になると、彼を偲ぶ「コスモス忌」が催されている。