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池谷 信三郎いけたに しんざぶろう

財団法人日本近代文学館提供(外部サイト)

プロフィール

生年月日明治33年10月15日(1900年)
没年昭和8年12月21日(1933年)
職業等小説家、劇作家
出身東京都生まれ
ゆかりの地
  • 昭和2年9月~4年頃 落合町大字下落合1639
  • 昭和5年頃 若宮町26
  • 昭和6年頃 大久保町大字東大久保14
  • 昭和8年4月~同年12月 津久戸町15 ※同地にて死去

経歴

 東京市京橋に生まれる。暁星小学校、東京府立第一中学校、第一高等学校から東京帝国大学法学部に入学し、ベルリン大学法科に留学するが、大正12年の関東大震災で実家を失い、帰国した。一高在学中から、校友会雑誌に短歌などを発表していた。ベルリンでは一高の先輩村山知義の影響を受ける。ベルリン生活をもとにした『望郷』が「時事新報」の懸賞小説に当選し、新感覚派の作家として文筆生活を開始した。14年に河原崎長十郎、村山知義らと劇団「心座」を結成し、自作の「三月三十二日」を第一回公演として築地小劇場で上演する。昭和5年に舟橋聖一らと「蝙蝠座」を結成し戯曲を書いた。全作品の四分の一は戯曲。
 6年、突然肺結核を宣告され、房州千倉の菊池寛別邸で転地療養を続けたが、病状は悪化し、33歳の若さで没した。9年に全集(全一巻)が、改造社から刊行され、11年には菊池の文芸春秋社により池谷信三郎賞が設立された。