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阿武 天風あぶ てんぷう

プロフィール

生年月日明治15年9月8日(1882年)
没年昭和3年6月22日(1928年)
職業等編集者、小説家
出身山口県生まれ
ゆかりの地
  • 大正6年~15年頃 山吹町79

経歴

 山口県阿武郡三見村(現・萩市)に生まれる。本名・信一。別名・髭の少尉、虎髯大尉(こぜんたいい)、阿武激浪庵、怒濤庵少尉、黒面中尉、黒面魔人など。海軍兵学校に入学し、日露戦争に従軍するが、負傷して退役した。冒険小説家の押川春浪と知り合い、押川が主筆を務める博文館発行の雑誌「冒険世界」の中心的人物として活躍した。明治45年より押川の後を受け、大正6年まで編集兼発行人をつとめる。同誌に自ら筆を執り、『妖魔王国』『巨腕鉄公』『極南の迷宮』などの冒険小説を書いた。
 博文館退社後、武侠世界社に移り、雑誌「武侠世界」の特派員としてシベリアに渡ることもあった。アメリカでの日本人移民排斥の動きなどに反発し、15年より「少年倶楽部」で日米未来戦争小説『太陽は勝てり』の連載を虎髯大尉の名義で始めたが、病気のため、翌年に中断してしまった。